いんぷぴ大学院生の散文

うしろむき大学院生がまえむきになるための自己満ブログ

学振DC1不採用だった話

学振特別研究員DC1不採用だった

正直この知らせを見てほっとした自分がいた。
それは今日の私の行動を記せば自明だろう。

 

7:00 起床

朝起きたら朝ごはんを買い出しに行って、一旦帰宅して準備して…
前日夜は大学に行く気満々だった。いつものことである。

アラームが鳴る少し前にはそわそわして目が覚めた。
それでもアラームが鳴るまで寝ようと試み、
再び眠りに入りかけたところでアラームが鳴る。

入眠途中から起床すると目は冴えていても身体が重たい。
少し起きて動き回ってから、地面に引っ張られているかのごとく布団に戻った。

寝不足だから身体が重たいのだろう、小一時間休んでから動こう。

適当な理由付けをするのは大の得意である。

しかし一度起きた頭はなかなか寝てくれない。
結局、寝ることができぬままスマホをいじりだらだらと過ごすことになる。

このころには今日大学に行くことを既にあきらめていた。

 

8:30 不始末の後始末

大学に行かないからといって、やらなければいけないことはたくさんある。

受給している奨学金関連のやりとり、滞っていたメッセージへの返信、
さらに通帳を見て先月家賃を払い忘れていたことに気づき、慌てて大家さんへ
謝罪の電話をかけた。

どれもこれも、自分のだらしなさから人に迷惑をかけてしまっているものである。

もう麻痺していた。
罪悪感よりも今日これらを片付けられたことにほっとしていた。

 

11:00 ただ無駄に過ぎていく時間

やらなければいけないことはたくさんある。しかし、何も手を付けられない。

買い替えたばかりのスマホの画面を磨いてみたり、SNSをいじってみたり、
特別やりたいわけでもないこと、どうでもいいことをして、ただただ時間が過ぎるのを
待っていた。

 

13:30 メールが届く

審査結果を知らせるメールが届いた。

一応ドキドキしながら結果を見る。

最初に書いた通り結果をみてまず感じたことは、不採用だったことへの悔しさや
落ち込みよりも、ろくに大学院生の本分である研究にも打ち込まず、人としての責務
も果たせない自分なんかが採用されてしまわなかったことへの安堵だった。

同じくDC1に申請していた同期たちから連絡が来る。
どの同期も私のようなだらしない人間でなく、ひたむきに研究に打ち込む
優秀な同期だ。
なかには採用された同期がいても複雑な感情を抱くことなく純粋に祝福できた。

一瞬だけこれを機に身を引き締めて研究に打ち込み、後に続こうと非常に前向きな
自分が現れた。

しかし、長くは続かなかった。

 

14:00 ただ無駄に過ぎていく時間

普通だったらここで、別の奨励金をとるための準備をしたり、研究費確保のために
次へ向けて動き出すところだろう。

しかし、再び意味もない時間つぶしを始めてしまった。

D進しても経済的な目途が立っていないにもかかわらずどこか他人事だった。
無感情だった。

 

17:00 何がしたいのかわからなくなる

まだ明るいうちにシャワーを浴びた。

その時だった。

学部生のときに必死で進学費用をためて、入試の面接ではD進しか考えてないと
言ってのけていた自分が、蓋を開けてみると大学にはほとんど行けず、
研究も遅々として進まず、ただ時間を浪費し、周りの人間に迷惑しかかけていない。
まともな生活すら送れない。

自分は何をしているのだろうか。

やる気もなくなり、できていたはずのことができなくなり、当たり前なことすら
できなくなってしまっている状況に情けなくて不甲斐なくて涙が出てきた。

どうしてこうなってしまったのだろう。

 

 

本当に救いようがなく端的に言うとクズな大学院生である。

いざ書いてみると恥ずかしすぎてとても公開できるものではないと思う。
明日には耐えきれず削除してしまうかもしれない。
そもそも今の状況を打破するためにはブログなどやっている場合じゃない。

それでも自分の無駄に高いプライドや見栄のせいで、どこにも吐き出せない心境や
自分のクズな様子を正直に曝け出すことで、気持ちの整理をして再びまえむきに
なれないかとブログを始めることにした。

 

最初の投稿は、戒めも込め現状が明白である今日の自分の様子を記してみた。

締め方が分からないが今日中に投稿したいためこれで終わりとする。